今更 何ですが・・・・・
今更 何ですが・・・・・
今・・・平成２５年(２０１３年)・・・から約４０年前の昭和４９年(１９７４年)にＫＯ鉄研の同期だったＯ氏
・・・Ｏ氏はその道では結構の著名人、更にＯ氏の親父(昨年ご逝去された)はもっと著名人であった・・・
と一緒に欧州に鉄道車両？の写真を撮りに行くことになった。当時Ｏ氏も拙者も「朝日新聞」の世界の
鉄道の編集に携わっており、多少「欧州鉄道かぶれ」になっていた。Ｏ氏はその数年前にも欧州に行っ
ていたが、目的が「撮り車輌」・・・撮り鉄？・・・だけという旅は彼も初めてであった。拙者が行きたくなっ
たのは「朝日の世界の鉄道」で ＤＢのＥＴ４０３を見たからである。是非見たい 撮りたいと思った電車
であった。さて 行くからにはいかに効率よく欧州鉄道車両が撮れるか綿密に計画をたて、１年先輩の
ＪＴＢ勤務のＹ氏に頼んで商品であるツアーの行き帰りの飛行機だけ便乗させてもらう・・・エアオンとか
言ってたな・・・事にした。という事で到着飛行場解散、出発飛行場集合の旅となった。当然ホテルなど
予約している訳ではなく、丁度北海道に蒸機を撮りに行って 例えば倶知安駅前の旅館に行って「今晩
泊まれますか」といって宿を手配したのと同じ、である。但し初日のミラノ泊は 夜相当遅い時間に着い
たので もしかしたら事前予約してあったかもしれない。私はほとんど記録を執らない人間だがＯ氏は綿
密に記録しており彼に聞けば全ての行動は解るだろうが、それはそれ 拙者のいい加減な記憶とスライ
ドに残されたわずかなデータで この撮影記を書いて見る事とする。当然欧州鉄を良く知っている第三者
が見ておかしいなと思われるところがあるかもしれないけど それはそれ 敢えて修正しないでおきます。
あくまで記憶の産物としてご覧下さい。
さて 日程ですが、かなりの長期間行くことになるので年末年始の休みプラスアルファーで 約二週間
行くことにした。メインはスイス私鉄であるが、イタリア・オーストリア・ドイツオランダ・ベルギー・フランス
とまわる事にした。Ｏ氏も拙者同様「電車」が好きなので利害関係は一致 当然ついでにズーズルも蒸
機も来れば撮るのは無論のことである。ユーレイルパスの購入も忘れずしておいた。
さていよいよ出発の日である。当然昭和４９年には成田空港など無い、羽田からの出発である。当日
は拙者の親父が私を車に乗せＯ氏宅へ行き そこでＯ氏をひらって(笑)羽田まで行ったと記憶しており
ます。 飛行機はルフトハンザ 当然ソ連(笑)の上は飛べないので・・・飛んだらミグに撃墜される・・・ア
ンカレッジ経由北極圏飛行であった。最初はイタリアから撮影開始なのでドイツのフランクフルト空港？
で乗り継ぎアリタリア航空の飛行機(多分)でローマに向かい 無事到着した。延々２０時間くらい乗って
いたような気がする。当然時差ボケがあるのだがローマテルミニ駅到着後 セッテベロ対面でボケも消
え去ったようだ。
１９７４年(昭和４９年)１２月２８日
ローマの空港・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ空港？・・・到着後ローマ市内へ移動。今から４０年前の移動
手段はバスたったような気がする。何故なら鉄道写真が無いからである。空港からローマ市内に入る
のに鉄道を利用すれば絶対に写真が有るはずだからである。
さてローマ市内に到着最初に何処へ行ったか記憶が無いが 兎に角 ＥＴＲ３００ セッテベロ を撮る
べくローマ テルミニ駅 (Roma Termini)に向かった。当時より少し後の Thomas Cook国際時刻表による
と セッテベロのテルミニ着が １３：１５ となっていたので多分そんな時間にテルミニに居たはず。
テルミニ駅では こんな車両を撮った！！
ＥＴＲ３００ セッテベロ Roma Termini
ALe ６０１ Roma Termini
ALe ８０３ Roma Termini
Ｅ ６４５-０２６ Roma Termini
Ｅ４４４ スーパー亀 Roma Termini
テルミニ駅で撮った後は ローマの市電(路面) と ローマ地下鉄・・・最近のデトニさんやモボ１０１さん
の情報によると 写真を撮ったのは ポルタ・サン・パオロ駅という事らしい。・・・やら怪しげな機関車の
プッシュプル運転やらを撮影したようだ。
ここが ポルタ・サン・パオロ駅らしい
ここが ポルタ・サン・パオロ駅らしい
さて ローマ市内で撮影後は 本日の宿泊予定地ミラノに向かった。兎に角ミラノ到着が非常に遅く、ホ
テルでは ただ寝ただけの記憶しかない。そこで今 何に乗ってローマテルミニからミラノに行ったのか、
これも例の Thomas Cook時刻表で調べてみた。ローマ⇔ミラノは 約５００キロもある。当然当時は高速
列車など無かった。で該当する列車があった、多分間違いないはず。ローマ １８：０５発 ミラノ ２３：４５着
ＴＥＥの「ＶＥＳＵＶＩＯ」・・・ベスビオ・・・である。
１９７４年(昭和４９年)１２月２９日
さて 深夜遅くに着いたミラノ駅前で少しの時間だがミラノ市電(路面)を撮影、まだ陽が射して無く暗かった
が時間が無いので文句は言えず。拙者の場合カラー リバーサル撮影が基本なので 当時のエクタはASA
６４プレずに撮るのが大変だった。ミラノの路面です。
ミラノで路面撮影後は いよいよ念願のスイスに向かう。ミラノから乗車した列車は 多分 ＴＥＥ ＬＥＭＡＮＯ
であると思う。 ミラノ ８：３５発 ブリーグＢｒｉｇ着 １０：３５である。途中の Domodossolaドモドッソーラを過ぎると
いよいよスイスとの国境シンプロントンネル越えである。シンプロントンネルを抜けるとそこはスイスＢｒｉｇに到着
である。
これよりスイス連邦
Ｂｒｉｇに到着して下車して急ぎ撮った ＴＥＥ ＬＥＭＡＮＯ のＦＳ客車
ＢｒｉｇはＳＢＢ スイス連邦鉄道 の主要駅でもあるが、スイス最大の私鉄 ＢＬＳ ベルン・レッチベルグ・シンプ
ロン鉄道の主要駅でもあるしそれらの駅前から ＦＯ や ＢＶＺ鉄道も発車する。まずは主要駅でスイス鉄道の
撮影開始である。
ＢＬＳの主力電機 Ｒｅ４/４ Ｂｒｉｇ
ここが Brig駅
主要幹線のＢｒｉｇ駅で ＢＬＳの電機撮った後は 上の写真のように駅前に出ると ＦＯ・・フルカオーバーアルプ
鉄道・・とＢＶＺ・・・Brig-Visp-Zermatt鉄道・・・の電車などが居たので撮影。 ・
まずは ＦＯ の車両から
Ｄｅｈ 4/4 牽引のプッシュプル・・・ペンデルツークである。
Ｄｅｈ 4/4 ５２日本風に言うと クモニ５２かな
ABt 4/4 ５２ 上の相方である いわゆるクロハ５２
Te 2/2 ４９２６ 貨車移動機？ 同タイプがＲｈＢにもある
続いて ＢＶＺ の車両
ＡＢDｅh 8/8 ２０４１
ＡＢDｅh 8/8 ２０４１ クモロハニ２０４１である
HGe 4/4 １５
ここで スイスの形式の記号の説明を少し。
機関車や電車の最初に付く「Ｒ」は１１０キロ以上の高速運転可能 「Ａ」は８０キロ以上か運転可能
例をあげると ＳＢＢの主力機関車である Ｒｅ 4/4 は高速運転出来る機関車である。ちなみに小文字の「e」は
日本で言うところの「Ｅ」であり「モ」である。また 4/4 は駆動軸を表す。つまり4/4は日本で言うところの「Ｄ」急電
の全軸駆動機関車である。 ＢＬＳには Ａｅ 8/8 という機関車もあるが 日本のＥＨ１０と同じである。
続いて電車に付ける「Ａ」は日本の「ロ」 「Ｂ」は日本の「ハ」 「Ｄ」は日本の「ニ」 「Ｚ」は日本の「ユ」である。
さてこれから本格的に スイスの鉄道の撮影開始である。