懐かしの欧州撮り車両回想記

     1974年(昭和49年)12月31日

          インターラーケン・オストから、SBBメーターゲージ ブリューニッヒ線を通り、ルツェルン経由でチューリッヒに向かう。まず
          はブリューニッヒ線途中のマイリンゲン迄は平坦線だが それより先は急勾配の為ギスヴィル (Giswil)まではラック区間で
          ある。ラック方式はリンゲンバッハ式である。インターラーケンから乗車した列車はラック対応の荷物電車重連牽引だが、
          編成が長く勾配区間は電車牽引では無理なので HGe 4/4 T という電機が牽引する


牽引機はDeh4/6 900形?というラック荷電の重連

          マイリンゲン (Meiringen)に到着 荷電重連牽引からHGe 4/4 T という電機牽引に変更。

HGe 4/4T1900形? マイリンゲン (Meiringen)

HGe 4/4T1900形? マイリンゲン (Meiringen)

HGe 4/4T1900形? 

          さらに進み ルツェルン(Luzern)に向かう途中のヘルギスヴィル(Hergiswil)駅ではLSEが分岐する。LSEはヘルギスヴィル
          ルツェルン間のSBBに乗り入れをする。但し相互乗り入れではない。ギスヴィル (Giswil)からはまた荷物電車の牽引となる。

ルツェルン(Luzern)手前の某駅での交換 Deh 4/6牽引の列車

ルツェルン(Luzern)手前の某駅での交換 Deh 4/6牽引の列車

          ルツェルン(Luzern)に到着した。

ルツェルン(Luzern)構内

ブリューニッヒ線メーターゲージの「クハ」

     LSE の電車

          LSE鉄道・・・ ルツェルン (Luzern)・シュタンス (Stans)・エンゲルベルグ (Engelberg)鉄道 はブリューニッヒ線のヘルギス
          ヴィルからシュタンス経由で終点のエンゲルベルグまでのメーターゲージでヘルギスヴィルからルツェルンまでSBBに乗入る。
        

ABt 27 Luzern

ABt 27 Luzern

BDeh 4/4  Luzern 時間は10時18分頃

          ルツェルンの目的は LSE の撮影とりあえず1本撮れたので次の目的地 チューリッヒ (Zurich)に向かいます。乗った
         列車は強力な電車RBe 4/4 1400形?が牽引する客レ 折角なのでその高速を楽しもうと先頭車に乗車 かぶりつきを
         始めた。するとしばらくして運転士が手招きをしている。もっとこっちにおいで・・・ということで開放室だけど運転室に入れて
         もらった。そのかぶりつきから撮った画像を三枚

         

ルツェルンから程なくの Ebikon駅での同形式のすれ違い・・・RBe 4/4

只今 125キロ運転中

タールヴィル (Thalwil)通過中の交換列車 先頭車は「クユニ」?

タールヴィル駅 (Thalwil) は スイス私鉄SiTB  (ジールタールバーン) の終点

          まもなく チューリッヒ (Zurich) に到着である。

            チューリッヒ (Zurich) に着いたらまず最初に見たかった

RABDe 12/12 1100形電車!!!

         SBB スイス連邦鉄道の旅客列車のほとんどは電機あるいは強力な電車が牽引する客車列車であったがその中で唯一
         チューリッヒ湖東岸を走る・・・通称チューリッヒ東岸線・・・列車が、所謂動力分散式の電車・・EMU・・であった。チューリッヒ
         からメイレン経由でラッパーズヴィルに至るまでの約36キロ間3両固定編成の電車が走る。6連あるいは9連の運用で 当
         時の時刻表を見ると チューリッヒHBFを 毎時 00分30分発の30分ヘッド運転であった。連結器はスイスで珍しい密連
         形式RABDe 12/12 1100形電車は 日本式に表示するとクモハ1100-モロニ1100-クモハ1100といったところか。
         この電車の色だが スイスの普通列車は 機関車 電車客車とも全て 例のダークグリーンであるが この電車だけは赤系
         統のえんじ色である。またこの電車には黄色い目玉マークの書かれた看板がついている。通常の列車では車内精算が出来
         る・・・スイスには改札が無い・・・がこのマークのある電車はそれが出来ないので事前に切符をちゃんと買っておかないといき
         なり検札が来たときは大変なことになるようである・・・・無賃乗車とみなされる。

RABDe12/12 1100形 Zurich 

RABDe12/12 1100形 3連×3の9連 Zurich 

RABDe12/12 1100形 Stadelhofen 

RABDe12/12 1100形 の「モロニ1100」 Stadelhofen 

RABDe12/12 1100形 の「モロニ1100」 の室内 禁煙席

RABDe12/12 1100形 の「モロニ1100」 の室内 喫煙席

RABDe12/12 1100形の模型も貼っておく

         このRABDe 12/12 を撮った チューリッヒ中央駅(Zurich HBF) の南東に位置するシュタデルホーフェン駅(Stadelhofen)
          前から FB (フォルヒバーン)が出発する。一部はチューリッヒ市電(路面)に乗入ているようである。
         

     FB の電車

BDe 4/4 12 Stadelhofen S49-12-31 左側にチューリッヒ市電が見える

BDe 4/4 16 Stadelhofen S49-12-31

Bt 107 Stadelhofen S49-12-31

16 Stadelhofen S49-12-31 左端に Stadelhofenの駅名が見える

         シュタデルホーフェン駅(Stadelhofen)付近で FB (フォルヒバーン)を撮影した後はチューリッヒHBF 南西に位置すると
         ころにあるチューリッヒ ゼルナウ駅 (Zurich Selnau) に向かう。途中でチューリッヒ市電(路面)も撮影。





          チューリッヒHBF 南西に位置する所のチューリッヒ ゼルナウ駅に到着、そこから二つの鉄道が発車する。一つは SiTB
         
 ジールタールバーンもう一つは BZUe ウエトリベルグ鉄道である。私が訪れたこの時にはすでに合併されてSZU (Sihltal
          Zurich Uetliberg Bahn)  となっていた。その片方の元SiTBは 車両的にはSBBとほとんど同じで赤い電車に白い帯である。
          もう一方のBZUeは小型の山岳鉄道である。双方標準軌なのでチューリッヒ ゼルナウから別れるギースヒューベルまでは
          同一線路を走る。ただし電気方式が異なる為架線は二本ありBZUeのパンタグラフは車体から飛び出した位置に付いている。

     元SiTB の電車

BDe 4/4 576 Zurich Selnau

BDe 4/4 576 Zurich Selnau 

BDe 4/4 576 Zurich Selnau 

BDe 4/4 576 Zurich Selnau 

Bt Zurich Selnau 

Bt Zurich Selnau 

     元BZUe の電車

BDe 4/4 Zurich Selnau 

BDe 4/4 Zurich Selnau 

BDe 4/4 Zurich Selnau 



         チューリッヒ ゼルナウ駅 (Zurich Selnau) での撮影を終えて 後は路面やSBBの列車を駅撮りして、本日終了泊まりは
         チューリッヒのホテル、夜は近くで夜間撮影など・・・・


次ページへ続く